村上春樹 文. 安西水丸 絵. 光文社, 1986. Hardcover with dust jacket. Text in Japanese. 101pp. Size: 262×190mm.
1984年~1986年に雑誌『CLASSY』にて連載された「村上朝日堂画報」を書籍化したもの。村上春樹の文章に安西水丸が絵をつけたエッセイ25編を収録。本書は、現行の文庫版よりも大きいサイズの単行本。図版は全てカラーです。
実際の話、僕は誰かに手紙を書くみたいに、ここに収められた文章を書いた。いつも頭にふと浮かんだことを浮かんだままにすらすらと書き、それをそのまま封筒に入れて水丸さんのところに送って、絵をつけてもらった。水丸さんに絵をつけてもらう僕の文章はかなり幸せな文章である。というのは彼らには人を感心させたりうならせたりする必要がまったくないからだ。彼らは生まれたままの体に「水丸性」の衣をまとい、とても気持ち良さそうに絵のとなりに落ちついているのである。
と書いているうちに、まだ午後の一時だというのになんだか水割りが飲みたくなってきた。困ったもんだね、まったく。―村上春樹(「まえがき」より抜粋)
状態は、ジャケットにスレ・キズ・コーティング剥がれ・・縁角に傷み有。本体天地にシミ、見返しに少シミ有。ポストカード 欠。