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木下理子、高野ユリカ Drawings of Moriyama House 『幽かなスリル』刊行記念展 II





(c)Yurika Kono

この度、『幽かなスリル』刊行を記念する展覧会を東京・中目黒のdessinにて開催いたします。


人が同じ場所に長く留まって暮らすというのは、時間を、日々の垢として、物や建物に蓄積させているとも言えるのでしょうか。
(木下理子・揺れる星の上で)



建築家・西沢立衛の名建築の一つとして知られる東京の「森山邸」は、大小様々なホワイトキューブがひっそりと独立しながらも重なり合う集合住宅です。住まう人々の気配や暮らしを感じ合いつつも、隠れ家のように住まうこともできる家々。開口部の大きな窓からは燦々とした日が差し込み、庭に生える木々の葉、家々を通り抜ける猫、蒲田の空を通る鳥たちはその外壁にも室内にも影を落としています。

2005年に竣工したこの森山邸の主であり、その中に住まう森山さんの部屋を訪れた人が総じて驚くのは、書籍やDVD、レコードなどの膨大なコレクションもさることながら、どこか浮世離れしたように美しく循環し続ける、その部屋の暮らしぶりです。誰かにとっては取るに足らないかもしれない、くたびれた古道具やビーズの粒、きれいな色をしたプラスチック、映画のポスター、グラシンの巻かれた詩集。森山邸の中ではそれらが森山さんの手によって毎日のように配置替えされ、瑞々しく淀みのない時間を輝かせています。
20年もの時間を経ても尚、発光するような潤いある空間を保ち続けているのは、森山さんがその空間を楽しみながら日々営み、手入れを欠かさないでいること、そしてそのチャーミングな人柄が反映されているのかもしれません。

2024年2月、この森山邸の二つの棟で、美術作家の木下理子が展示を行い、写真家の高野ユリカがその記録を撮影しました。

展覧会は永続的でなく限られた時間であるため、それを留めるように撮影が行われることは常ですが、そもそも作家がこの展示で引き寄せたかったものも、森山邸を取り巻く気配や、その暮らしを営む森山さんが過ごしてきた時間なのかもしれません。この展覧会は、作家と森山さんとの交流から始まった展覧会でした。
身近にある素材を扱い、その場所に合わせて配置することで現象を捉え、世界を知覚する装置として作品を制作する木下は、この空間に起こる密やかな高揚や戦慄に応えるようにして、軽やかなアルミの作品によって線を引きました。室内壁だけでなく、階段の隙間や外壁、地下室の床、時には窓の近くや屋上に作品は設置され、その場所を抜ける光や風に揺らめいています。

建築や土地の写真を多く手がけてきた高野ユリカもまた、大文字の歴史からは溢れてしまう個人史や生活史の視点を掬い上げ、その場所に蓄積されてきた時間と行方を眼差しながら制作を行っています。それは必ずしも現実を写しとることに留まらず、ある仮構されたなかで人の交流の狭間に浮かび上がり紡がれる、忘れ去られてしまう日々とつながる美的仮象、物語の中の場所だとも言えるでしょう。

本展はこの展示を収めた書籍『幽かなスリル』の刊行を記念する展示の一つとして企画されました。
自然光の差す屋根裏のようなdessinの部屋に合わせて展開される木下の新作のインスタレーションと合わせて、森山邸での「幽かなスリル」で撮影された高野の写真が展示されます。
作家と空間との交わりから手繰り寄せられた(Drawing)、遊びある森山邸の記憶を束の間に共有することができれば幸いです。

oar press





木下理子、高野ユリカ
Drawings of Moriyama House
『幽かなスリル』刊行記念展 II
会場:dessin | デッサン
会期:2025年6月7日(土)→ 6月30日(月)
時間:13:00 - 18:00
入場:無料
instagram: @oarpress





初日6月7日(土)にイベント 「木下理子 一日店長」を開催致します。ぜひご来場ください。





[書籍情報]
木下理子『幽かなスリル』
2025年3月14日刊行(発行:oar press)
14.8×8.9cm/丸背手帳製本/日英バイリンガル/本文140頁
ブックデザイン:明津設計 写真:高野ユリカ 文:田野倉康一、木下理子



                                                                                                    

正一版画展「むかし、むかし、」



ずっと、むかしのことです。



この度、dessinにて正一の版画展を開催いたします。

dessinでのはじめての個展です。
わたしの心象風景を描きました。
新作銅版画十数点と図録の発表・販売をします。



会場:デッサン | dessin
会期:2025年4月12日[土]→ 4月27日[日]
時間:13:00-18:00[火曜休み]
入場:無料



正一 しょういち
版画の発表を中心に、イラストレーションにかかわっています。主なクライアントワークに、折坂悠太さんのシングル「春」、川上弘美さんの句集「王将の前で待つてて」など。MJイラストレーションズ卒。HBファイルコンペVol.26大賞(藤枝リュウジ賞)、MJブック2024宇野亞喜良賞、Mini Print International of Cadaques 2024(Spain)入選。

https://www.shoichi.net/home
Instagram: @shoichi_prints




Elisa Defossez Kikuchi「DAILY」



この度、dessinにてElisa Defossez Kikuchiの個展を開催いたします。

毎日のようにスケッチを描いている。A5サイズの紙にふっと思いついた線、形、色やテクスチャーを落とし込んで、日記をつける感覚で続けてきた習慣。特に何かを描こうとは思わず、発想を自由にさせて、手を動かしながら言葉にできない、私の内面を探るエクセサイズのよう。

今となって、そのスケッチ日記は様々なデザインプロジェクトの元となっている。このアイディアの種から生地のデザイン、柄のデザイン、コンセプトが誕生してきた。

「DAILY」(デイリー)では、普段表に出さない、スケッチ日記を公開する展示会。デザイナーとして作り上げる完成品を見せることが多いが、その最終結果に行き着くまでの細やかなキッカケ、そのプロセスを共有することはあまり機会がない。今回の企画はあえてパーソナルなリサーチをシェアすることで、デザインを身近に感じ取って頂けたら。



会場:デッサン | dessin
会期:2025年3月21日[金]→ 4月6日[日]
時間:13:00-18:00[火曜休み]
入場:無料



Elisa Defossez Kikuchi エリザ デフォッセ・菊地
ベルギーと日本出身。日本とフィンランドを拠点にしながら、「温もり」というコンセプトをベースにデザイナーとして活躍している。メインがテキスタイルデザインにありながら、グラフィック、コンセプトデザイン、空間などを一体として考えることを大切にしている。2024年からnuku(ヌク)というライフスタイルブランドを立ち上げ、一年に一回のコレクションを通して、テキスタイル、アートピースや生活に纏わるプロダクトを手掛けている。

Elisa Defossez Kikuchi web: www.elisadefossez.com
Instagram: @elisa_defossez

nuku web: www.nuku-life.com
Instagram: @nuku__life










Reiko Ogino「THE APPLE OF MY EYES」



この度、dessinにて荻野玲子の個展を開催いたします。

誰かの思い出。昔の記憶。大切なもの。幼い頃に見た景色、色、におい。
すべてがめぐり合わさりここにある。
重ねて重ねて積み上げて、なんてことのない日常にときめきを。



会場:デッサン | dessin
会期:2025年3月1日[土]→ 3月16日[日]
時間:13:00-18:00[火曜休み]
入場:無料



荻野玲子
スタイリスト。ヴィンテージ雑貨店「REVONTULI」オーナー。
@reiko.ogino
@revontuli_vintage





Hana Takahashi「Between here and you」



この度、dessinにて髙橋花の個展を開催いたします。

"Between here and you"では作家自身が過去2年間にわたり日本を離れ、さまざまな場所での生活を通じて感じた、人々の間にある繋がりに焦点を当てています。
本展では、天然染色を施した布をキャンバスとして用いた絵画や、版画を中心とした作品が並びます。

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大切な人たちから離れ、様々な場所で暮らしたここ2年。
自然や生命のリズムの中で、私たちもまた移ろいながら生きています。どこにいても、穏やかに自身を実感させてくれる見えない繋がりをみつめました。


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会場:デッサン | dessin
会期:2025年1月17日[金]→ 2月2日[日]
時間:13:00-18:00[火曜休み]
入場:無料

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髙橋 花 / Hana Takahashi
東京出身。女子美術大学アート・デザイン表現学科でファッションテキスタイルを専攻。
現在、絵画を中心に制作活動を行うほか、音楽やファッション、生活に纏わるプロダクトなどのアートワークも手掛けている。

Instagram: @_hanatakahashi
(Drawings: @_htstudio)

Web: https://hana-takahashi.tumblr.com/



SWISH!「OFF THE SHELF 2024」



ハンドメイドニットのSWISH!より、今年の「OFF THE SHELF」のお知らせです。

*フードのネックウォーマー(バラクラバ)、ハンドウォーマー、ニットキャップの定番・あったかシリーズと、軽くてふっくらしたモヘアとアルパカのマフラーを販売します。 キッズのニット小物や、ニットの人形シリーズも並びますので、あれこれ手にとってご覧ください。



会場:デッサン | dessin
会期:2024年12月7日[土]→ 12月22日[日]
時間:13:00-18:00[火曜休み]
入場:無料



SWISH! / 和山弘子
HIROKO WAYAMA

女子美術大学芸術学部工芸科で染織を専攻
卒業後はレコード会社10年勤務、退職後にハンドメイド・ニットのSWISH!をスタート。
1年間編んだものを、寒くなってきたら展示・販売する定例「OFF THE SHELF」シリーズを継続中。

instagram @swish_knitting



川地あや香 金工展



この度、dessinにて『川地あや香 金工展』を開催いたします。

金づちで作っている定番のカトラリーやトレイに加えて、
トングやサーバーなどの道具が並びます。
テーブルを囲むことが多い冬の時期に、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。
おやつ時間に活躍する、コーヒーメジャーや菓子切りなどもお届けします。
冬の贈り物にもぜひ。1点物やクッキー型作品などもあります。

*初日13:00-15:00の時間帯は完全予約制とさせていただきます。

川地あや香 金工展 初日13:00 -15:00来店予約ページはこちら
※すでに予約枠は満席です、15時以降にフリーにご来店可能です。

※今回はすべて即売の販売会で、限定数のため、 期間途中でも作品が完売した場合は終了する場合があります(SNS等でお知らせします)。




会場:デッサン | dessin
会期:2024年11月23日[土]→ 11月29日[金]
時間:13:00-18:00[火曜休み]
入場:無料



川地 あや香(かわち あやか)
山形県在住の金工作家。
スプ-ンやプレートなど食まわりの道具を制作している。
菓子制作家でもあり、「カワチ製菓」として焼き菓子も販売している。
著書にレシピ本「おやつとスプーン」がある。
https://www.kawachiayaka.com/
instagram: @kawachingkawachi









小玉良行 小林一毅



この度、dessinにて小玉良行、小林一毅による展覧会を開催します。



小玉良行
DAILY RECORD 2023-2024

日々の生活のなかで心が動くもの。
道端の草やこれから料理する食べ物、デザイナーがつくった椅子や私の顔。
それらを毎日描き続けているとどうなるのか興味があった。



小林一毅
言葉が立ち上がるまえに

ふとした時に、自分の意思とは別に目が独りでに拾ってくるものがある。「あっ」と声をあげ、忍ばせた紙切れとペンを急いで取り出す。その場で簡単に描いたメモを頼りに家に帰ったら線を引く。うまく言葉にできないものだから「なんか...」「こんな...」と呟きながら、すでに消えつつある光景に触れるようにして形として立ち上げる。目は何を求めていたのか、描くことで言葉に近づけると思って描き始めたが、ある時、言葉に立ち上がることを拒まれている気がして描くのをやめた。形だけがここに積み上がっている。



会場:デッサン | dessin
会期:2024年11月2日[土]→ 11月17日[日]
◯小玉良行在廊予定日:11月2日、3日、17日
◯小林一毅在廊予定日:11月2日、17日
時間:13:00-18:00[火曜休み]
入場:無料
会場構成:かたがみ(@katagami_itten)、有留颯紀(@satsuki_aritome)



小林一毅
グラフィックデザイナー。
女子美術大学、多摩美術大学非常勤講師。
@kobayashi.ikki

小玉良行
1991年東京生まれ。2023年より絵を描き始める。日々生活する中で心が動いたものを、鉛筆で描いている。対象には植物や動物、デザイナーズ家具などさまざま。2021年に始めたかたがみのプロダクトデザインもしている。
@codama_yoshiyuki







JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2024 越中八尾和紙 × 木下理子





「JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2024」期間中、dessinでは「越中八尾和紙」を展示販売いたします。自然豊かな富山県・八尾町で手漉き一筋にその伝統を守り抜いてきた越中八尾和紙。現在も、昔からの製法を守り続ける桂樹舎と、美術作家の木下理子の図案による型染め和紙を用いたオリジナルグッズを展開します。この機会にお手にとってご覧いただければ幸いです。





JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK 2024 越中八尾和紙 × 木下理子
会場:dessin | デッサン
会期:2024年10月18日(金)→ 10月31日(木)
時間:13:00 - 18:00
入場:無料
協力:有限会社桂樹舎
instagram: @dessin_books

JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK(JTCW)は、「創り手(=工芸士)」「売り手(=各ショップ)」「使い手(=購入者)」をつなげるため、日本各地の伝統的工芸品を東京都内28のライフスタイルショップが独自に選び、販売していく14日間です。

https://jtcw.jp/2024





プロフィール:

木下 理子 / Kinoshita Riko
1994年東京都生まれ 2019年武蔵野美術大学大学院 修士課程美術専攻修了

[近年の個展]
2024年「Map and Wind」pokettales (ソウル・韓国)
「TYPO/PLATE」東塔堂 (東京)
「幽かなスリル」もりやまていあいとう/えいとう《森山邸》(東京)
2023年「粒子」Gallery MARUNI 東京店 AKIYA(東京)
2022年「Human Humor」児玉画廊(東京)

[主なグループ展]
2024年「beyond form / かたちなき野性 GUSHA GUSHA, KUSHA KUSHA」 21_21 DESIGN SIGHT Gallery3 (六本木)
「VOCA展2024」上野の森美術館(東京)
2021年「群馬青年ビエンナーレ2021」群馬県立近代美術館(群馬)
「BankART Under 35 2021」BankART KAIKO(神奈川)等

https://rikokinoshita.com
instagram: @kico0703





桂樹舎 Keijusha

桂樹舎は八尾和紙の伝統を守り続けるとともに、常に和紙の新しい用途に向かって進んでいます。植物染料や顔料、化学染料などを用いて染めた染紙、工芸紙などをつくり、「八尾民芸紙」とも呼ばれています。その質の良さと色の美しさにおいては定評があり、型染めによる模様紙の生産も盛んとなりました。現在、その良質な和紙を材料にノートなどの文具類やバッグ、クッション、鯉のぼりなど、様々な加工品を製造しています。八尾和紙の丈夫さと温もりを少しでも感じていただき、潤いのある生活を送っていただけますよう、八尾和紙の強さを活かした生活に馴染む和紙の開発を続けています。

1946年 手漉き和紙の製造を行う「(株)越中紙社」を創業
1960年 型染めを施す加工の場として「(有)桂樹舎」を設立
1988年 越中和紙の1つとして、国の伝統的工芸品に指定される

https://keijusha.com

                                                                                                       

おおはしたくま「LONG NOON」



dessinにておおはしたくま個展「LONG NOON」を開催します。

手を動かす中で見つけた、知っていたような知らなかったような景色の絵を展示します。
ぜひお立ち寄りください。



「LONG NOON」

窓の外に風が吹いても
動かない葉っぱが見える
それはお昼からずっと



会場:デッサン | dessin
会期:2024年10月12日[土]→ 10月27日[日]
時間:13:00-18:00[火曜休み]
入場:無料



おおはしたくま

1997年生まれ。書籍の装画や挿絵、キービジュアル等のイラストレーションを担当。主に人、動物などのモチーフを抽象化したシンプルなタッチのイラストレーションを描いています。2022年ザ・チョイス入選。2024年HBファイルコンペ服部一成特別賞。

ohashitakuma.com




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