平出隆 著 平出種作 装画 平出隆 装幀 双葉社 2010年 ハードカバー ジャケット付 659ページ サイズ:195×135mm
詩人 平出隆の小説。2004年-2008年「小説推理」にて連載されたもの。
孤独な自然観察者にして翻訳者でもあった男の遺画稿と遺品の中から大いなる誘いの声を聞き取りながら育った私は、いつからか、多くの《祖父たち》と出会う探索の旅程にあることに気づく。絶滅したとされる幻の鳥を求めるように、朝鮮海峡からベルリンへ、南北極地圏の自然へ、そして未知なる故郷へ。はるかな地平とささやかな呼吸とを組み合せ、死者たちの語りと連携しながら、数々の時空の断層を踏破する類ない手法ーーコラージュによる長篇 Ich-Roman(ジャケットより)
状態は、ジャケットに少スレ、本体小口に少汚れ、地にスレ有。