古賀充, 樋口兼一 写真, 山田信男 デザイン. 古賀充, 2008. Softcover. Text in Japanese and English. Size: 135×206mm
古賀充の作品集。海の石を削った小さな作品が収められています。カラー図版22点を収録。サイン入、限定500部。
海の石を削り作品を作っています。
海岸を歩きそこに打ち寄せられる無数の石の中から本当に美しいと思う石を探します。
探すという行為からつくることは始まっています。
美しいという感情は人の中にあり、石を拾うことはそれを探し出してくる方法でもあります。
石と出会ったとき、それらがどのような過程でここにあるのかをいつも考えます。
自然物は長い時間と共にあらゆる過程を経て変化をつづけています。
その過程のつづきとして最小限の手を加え作品にしています。
波が石を削るのに限りなく近い方法で削っています。
自然物に人の手を加えることで、自然をより際立たせたいと考えています。
それは同時に自然の中での人間の位置を探す行為でもあると考えています。
自然によって人の存在が見えてくるように人の存在によって自然が見えてきます。
それはいつも発見と驚きの連続です。
それらがつながり合うところを手を動かすことでつくっていきたいと考えています。(本人テキストより)
状態は、表紙・裏表紙に少スレ、少キズ、少汚れ、一部縁に傷み、表紙にラベル跡有。