朝吹亮二 著 思潮社 1988年 2刷 ハードカバー ジャケット付 171ページ サイズ: 215×155mm
詩人 朝吹亮二の詩集。
ここにひとつの名を抹消することから始まる
それはひとの名であるか、物語の名であるか
夏の樹
朝の果実のための
その枝のわかれわかれひとつひとつに沿ってここの視線を贈る
うすい爪で皮をむき
くだものを砂糖で煮る
空白
書物を叩く音、埃がたたって
光に揺れる
(P7より)
状態は、ジャケットに少ヤケ、縁に僅かな破れ有。本体天地小口に小ヤケ有。