矢部登 著 エディトリアルデザイン研究所 1998年 ハードカバー 函付 157ページ サイズ: 200×135mm
昭和の時代、「わがひとり居る」細道を歩いてきた小説家結城信一と版画家清宮質文。二人の肖像を敬愛と永年の想いを込めて独自の視点で書いたもの。
結城信一と清宮質文への旅の中で、私は二人の作品に我を忘れることもしばしばだった。が、時折、塞ぎの虫に取りつかれたりもした。「旅愁」、という言葉を使ってもよいかも知れぬ。そんなとき、結城信一の文章や清宮質文の絵から匂い立つ詩の香気に包み込まれることによって、どれだけ心が宥められ、鎮められたことであったろう。(「夢の香気」より)
状態は、函に少傷み、その他特に問題ありません。